肝硬変の腹水治療。そして原因、症状、と漢方について

肝硬変において腹水が発症すると、病院では末期症状と判断します。
癌の場合も、非代償性の肝硬変であれば、
癌で亡くなるよりも、肝不全で亡くなることも多いと思います。
腹水の根本的な治療があれば良いのですが、多くは一時的な対症療法ですので、
腹水が余命宣告のタイミングとなることもあります。

肝硬変後の3大死因は、以下のようなものです。
肝機能が徐々に低下して肝不全になり、
食道静脈瘤破裂で大量吐血による失血死 ・肝性脳症による昏睡などです。

肝硬変の腹水治療      「誠芳園の漢方の特長」←クリック
私たちの所には余命を告げられた方も少なからずいらっしゃいます。
たしかに「腹水」は末期症状ですが、腹水がでていても、
まだ利尿剤を服用していなければ、
そして漢方薬が苦くても飲むことができるなら、まだまだ方法はあり、
腹水がコントロールできた時、生命は延びると私は考えています。

いの一番に、御本人が頑張って煎じ薬を飲むという意志の確認が必要です。
健康食品(苦い粉とミネラルです)も併用してほしい。
腹水がでている段階になると、コストは非常に高くなります。
   余命宣告を受ける状態でも「5年生存」「10年生存」にもっていきたい。
   この場合、一日一本2500円のドリンクの併用をお勧めしています。
   できれば少なくとも3~6ヶ月です。  免疫と肝臓の強化を期待するものです。
   問題はコストだけなので、併用するかどうかはご本人に決めてもらっています。


まずは漢方薬によって腹水の改善を目指し、
腹水や足のむくみがなんとか改善していっても
まだ根本的な治療にはなっていません。ここからが大切なのです。

ここから越えたい山がいくつかありますが、
まずは、腹水がコントロール出来るようになるころからは、
利尿剤を飲んでいる場合、いかに利尿剤を減らしていくか。。。
大切なことなのですが簡単ではありません。
この山を越えないと、利尿剤のマイナス点だけが出てしまいます。
それほど利尿剤を長期間服用している場合は難しくなるのです。

利尿剤のマイナス点というのは、当然医師も知っていることなのですが、
だんだん腎臓の機能が低下し、腎不全にまでなり得ます。
血管の中が脱水状態になり、尿酸値も上がり、上部消化管出血の
可能性が高くなるなどです。
このことは、特に泌尿器科医や腎臓に詳しい医師は敏感なんですよ。

そして同時に少しずつ肝臓の働きを高め、その結果としてアルブミンを増やしたい。
また同時に血流の改善、炎症の改善、そして上部消化管出血予防、
肝性脳症の予防、癌予防のケアもしていきたいと思います。

肝硬変の腹水の原因の多くは
血中アルブミン低下と門脈(小腸から肝臓へ流れる太い血管)の血流が
悪くなったための門脈圧亢進によるものです。中でも血中アルブミンが重要です。

アルブミンは肝臓でつくられるのですが、
肝臓の働きが低下したためにアルブミンをつくりにくくなっている。
外からアルブミンを入れても定着しないので、なんとしても残った肝機能を
高めることによって肝臓がアルブミンをつくるようにもっていきたい。

西洋医学では不可能なのですが、これが私の長年のテーマだったのです。
そして、少しでもアルブミン値が上がる可能性はでてきましたが
短期間では難しく、6ヶ月や10ヶ月、または1年以上もかかります。

それまでの間は、煎じ薬によって腹水のコントロールをできればと思います。

余命宣告を受ける状態を「5年生存」「10年生存」にもっていくには
難関がいくつもありました。

アルブミンを上げることもいくつもの難関のうちの一つです。
漢方薬によって腹水を改善してから、病院の利尿剤を
すこしずつ減らしていって腎臓をいためないことも重要です。
利尿剤を長期間服用している場合はさらに難しい状態なのです。
その他のポイントについては後述します。

肝硬変になっていても天寿をまっとうして欲しいのです。
それが私の目標であり願いです。

そのためにも、できれば、腹水が出る非代償性肝硬変ではなく
腹水などがまだ出ていない代償性肝硬変の時期に来てくれるとありがたいです。


しかしながら、非代償性肝硬変になって腹水が出ている状態であっても、できるだけ
まだ肝臓の働きが残っている間に少しでも早く来てほしいと切に願っています。
遅くなれば遅くなるほど難しくなってしまいます。

西洋医学では、アルブミンが低下しだしても、
その状態を食い止め、アルブミンを回復させる方法がないのです。

<余命数日、と言われた肝硬変末期の方。私共の力及ばずの例です>
~患者さんの息子さんからのお手紙より~

漢方誠芳園薬局 様
生前、父が大変お世話になりました。11月1日息を引きとりました。

前日昼に父の兄弟と笑顔で記念写真を撮り、
夜19:30頃、先生から戴いた丸薬を1/8程、父と母で仲良く服用しました。
父は体の中がふわぁっとあたたかかくなったような表情を見せていました。
母も連日の付添により疲労があった為かお腹からあたたまると喜んでおりました。

23:00~苦しくなり、痛み止めを希望することとなり、
一本で効かず、2本で効かず、
モルヒネで和らげることを選択しました。この時点で厳しい判断となりました。

翌日の5時位より脈が下がり6時位に看護師さんより酸素マスクをつけられた時より
急に呼吸が乱れ、息が吸いにくくなり必死で息をしていました。

父が9月27日に余命2日といわれ入院して、病院は安楽死しかない
という流れの中、誠芳園さんにお世話になりました。

腹水と足や睾丸の重度のむくみによりフラフラで歩けなかった父が、
漢方薬を服用して3日目には下腹や睾丸のむくみがとれ、
腹水はまだあるものの、ずいぶん減って、スタスタと歩けました。
しかも自分で風呂に入ることができて、病院の人達がビックリしていました。
漢方薬のおかげで、一時奇跡が始まるかなと思い希望がわきました。

そこには、漢方薬の力もあり、なにより、先生の言葉が生きる力となったのでしょう。
残念なことは、東洋医学と西洋医学の融合だと思います。
そこをつなぐことができる力が私にあれば父は元気に
新たな人生を歩むことが出来たと思っています。今後の為に、書きました。
先生のご意見がいただければありがたいです。

本当にありがとうございました。父を含め家族一同感謝しております。

スタッフの皆さんありがとうございました。
素晴らしい、対応ですね。電話からでも皆さんの心のあたたかさを感じることが
できました。今後は早期より漢方をお願いすることにしますね。


ありがとうございました。
肝硬変であっても腹水がでる前に来て欲しい、これが私の素直な想いです。

肝硬変の治療
●「低下した血中のアルブミン増加」をはかることが重要。(タンパク合成の促進)
●臓器全体の「血流」の向上をはかる。
腹水の貯留は、肝臓内の血流悪化が過度に進み
門脈圧が亢進したことも原因の1つです。
●食道静脈瘤などの上部消化管出血の予防。
●「肝性脳症」を予防する。
●「炎症」を抑える。
肝硬変にも、癌においても「持続的な炎症」が存在し、
血流を悪化させ、水の漏出の要因になります。
●水分の代謝機能を改善する。
化学薬品の利尿剤で無効であっても、漢方薬によって、
尿や便からのルートで水バランスを整えます。

肝硬変の分類
肝硬変は、代償性肝硬変と非代償性肝硬変に分類されます。

代償性肝硬変
破壊された肝細胞がまだ少なく、残された肝細胞で
なんとか必要な働きができている時期です。
破壊された肝細胞の働きを、他の肝細胞が代償していることから、
代償性肝硬変といわれます。
この時期から、さらに肝硬変が進行すると、次の非代償性肝硬変へと移行します。

非代償性肝硬変
破壊された肝細胞が多く、
もう残された肝細胞では必要な働きが十分にできなくなった状態です。

非代償性肝硬変に陥ると肝臓の機能が十分に働かないために、
全身に様々な症状が出てきます。
非代償性肝硬変により慢性肝不全になると
主に腹水、浮腫、消化管出血、黄疸、肝性脳症といった症状を示します。
いずれの肝硬変も、放っておくと肝臓癌になる可能性があります。

●腹水
おなかの腹腔といわれるすきまには、臓器と臓器の摩擦をすくなくして、
運動を円滑にするために、通常は20~50mlの水がはいっています。
そして、その水が通常の量よりたくさん溜まった状態を腹水といいます。
腹水の原因として、肝硬変以外には、
癌、腎臓疾患、心不全、腹膜疾患、栄養障害、婦人疾患などがあります。

●「肝硬変」に伴う腹水の原因
肝硬変は、肝細胞の線維化により門脈(小腸から肝臓に血液を運ぶ静脈)が
肝臓の入り口付近で狭窄や閉塞を生じた結果、肝臓内への血流が悪くなり、
血管内から血漿成分が漏れ出してしまいます。これが腹水となります。

また肝硬変で多いのは、血液中の「アルブミン」が少なくなっている点です。
このアルブミンが血管内の水分を保持し、
水分を血管内に引き込む役割を担っています。 血清アルブミンの値が
3.0gまたは2.5g/dl以下に減少すると腹水発生の可能性が高くなります。

●肝硬変による腹水の症状
肝硬変も末期状態になると、
ことに利尿剤の副作用とあいまって腎機能障害を伴ってきます。
いわゆる肝腎症候群になって腹水がたまり、
利尿剤を大量に用いても、尿は出るのに、お腹がパンパンに張って
起き上がりにくくなり、陰部や足にもむくみが酷くなり歩きづらくなります。
腸も腹水に浮かんだ状能だなって働きが悪くなり、
おなかが張る苦痛と食欲不振のため、
水分すら飲むことが困難になることがあり、全身状態も著しく低下します。

●肝硬変の腹水への様々な病院治療
病院での腹水対策にも様々ありますが、
残念ながら根本的な対策になっていないのが実情です。
とは言っても、当面の腹水を早急に排除することは意義があるかもしれないので、
次のような方法で経過を見ていきます。
ただし、一時的な対処療法であり、同時に副作用が問題であることを理解し、
根本対策と組み合わせることが重要だと思います。

利尿剤
水分を強制的に排出することで、最初は有効でも効果はなくなり、、
しかも長期間の投与により腎機能低下になってきます。
この状態になってしまうと、なおさら難しくなります。

アルブミン製剤
血中のアルブミン減少に伴い、血管内に水分を引き込むことができなくなります。
アルブミンの投与により一時的ですが、腹水を減少できることがあります。

腹水穿刺
腹腔内に管を挿入し、直接、腹水を抜く方法です。一時的に腹水は排除されますが、
腹水貯留の原因が排除されない限りは、腹水は再び増えます。
腹水穿刺の繰り返しにより
腹水中のアルブミンを減少させ、逆に腹水を悪化させることになります。
(抜いた腹水を濃縮しアルブミン等を再度腹腔内に戻す方法もありますが。。)

肝性脳症とは
肝性脳症も肝機能不全による症状の一つです。
肝性脳症は血中のアンモニアでチェックできます。
腸ではアミノ酸や腸管内に排泄された尿素が
脱アミノ化され、アンモニアを生成します。
生成されたアンモニアは吸収され、肝臓に運ばれて尿素に解毒されます。
非代償性肝硬変では
このアンモニアが肝臓で分解されずに直接脳に達し、脳の機能が低下します。

肝性脳症の症状は一般に初期の段階ではよく寝ます。
ところ構わずよく寝るのは注意信号です。
気分が変化したり、判断力が鈍ることもあります。
また正常な睡眠パターンが崩れます。
障害が進行するにつれて、一般に眠気や錯乱がみられるようになり、
動作や発語が緩慢になります。多くの場合、見当識障害がみられます。
患者は徐々に意識を失い、昏睡に陥り覚醒しません。

肝性脳症の悪化原因
<食事蛋白の過剰摂取>
アンモニアやアミンの産生が増加します。
<便秘>食事蛋白、アミノ酸と腸内細菌叢との接触時間が増加する為、
アンモニアの産生が増加し、
有毒性アミンの生成と吸収が増加します。また排便時の力みによって
門脈圧を亢進、食道静脈瘤の破裂をきたすことがあります。
<特定の薬>
特に一部の鎮静薬、鎮痛薬、利尿薬では脳症を引き起こすおそれがあります。
<利尿剤の投与、嘔吐、下痢>低カリウム血症を誘発します。
低カリウム血症はアルカローシスを招き、アンモニアを増加させます。 そして腎不全。
<鎮静剤、鎮痛剤、精神安定剤の投与>
肝性脳症の既往をもつ肝硬変の人は
これらの薬に対する感受性が亢進しています。
<低クロル性アルカローシス>
長期の食塩摂取の制限で起こります。
<消化管出血>食道静脈瘤の破裂などによって
消化管内に出た血液は蛋白源としてアンモニア、有毒性アミンなどを生成。
<感染(肺、尿道、腹膜炎)>
組織の崩壊により、窒素化合物が増加します。
<手術>
手術により肝機能が低下し、
糖代謝などの合併により栄養管理が困難になります。
また輸血用の保存血液中にはアンモニアが多く含まれています。

肝性脳症の治療
感染症や服用中の薬など、脳の機能低下の原因を見つけて取り除きます。
食事からのタンパク質摂取を制限または禁止し、腸から毒性物質を除去します。
主なカロリーの供給源として炭水化物を経口摂取するか静脈内に点滴します。
その後、動物性タンパクよりも大豆タンパクなど植物性タンパクの摂取量を増やす。
植物性の繊維質を多く含む食品は、
腸内での食物の通過を速め、腸内の酸性度を変え、アンモニアの吸収を減らします。
合成糖(ラクツロース)の経口摂取にも同様の効果があり、腸管の酸性度を変化させ、
食物の腸内通過速度を速め、アンモニアの吸収量を減らします。

肝硬変の食事療法
肝硬変末期では食道の大出血による死亡率が非常に高いです。
出血予防として飲食も注意してください。
肝性脳症予防のためのタンパク質摂取制限以外には、
柔らかいものや加工してあるものが良く、消化の良いものにしてください。
これは、胃と食道に与える刺激を極力小さくするためです。
揚げ物や、硬い物、熱い物、干物などもたべないようにして下さい。
飲酒は絶対禁止です。
塩分の摂取制限もあります。塩分を1日1~2グラム前後摂取するのが目安です。
腹水症状がある場合は、毎日1000mlの水を超えないように水の摂取も制限します。
漢方の煎じ薬は水バランスをよくするので水分制限の対象にはなりません。

肝硬変の腹水に対する漢方薬治療
漢方薬は煎じ薬をおすすめしています。
また漢方薬以外にもミネラルや肝臓強化などの健康食品の併用もおすすめしています。

しばらくは10から15日分単位でお出しすることが多いです。

漢方は、西洋医学の治療法とは作用点が異なるので、一緒になっても大丈夫です。

まずは、ご本人が頑張って漢方薬を飲むかどうかの意思確認が必要です。
そして今までの経過や現在の体調、
そして血液検査結果や現在服用しているお薬をお教えください。
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