がん免疫細胞療法の種類と、長所、短所などについて述べます。
がん免疫細胞療法とは人間のもつ自然治癒力(免疫力)を強化して、
病気を治療するという療法です。
がん免疫細胞治療法は三大療法(手術、抗ガン剤、放射線)による
副作用の反省から、研究され始めました。
そして、がん免疫細胞療法が検討されるのは、三大療法が無効で、
しかもその副作用により、生命が危ういほど免疫力も体力も疲弊し、
もうこれ以上強い治療は出来ない状態の人が多いのです。
三大療法の短所をイヤというほど体感したからといって、
がん免疫細胞療法を詳しく知る前に、いそいで実行しようと思っていませんか。
ここで知識を整理して、すこし考えてみましょう。
がん免疫細胞療法の長所、短所を知ることは大変有意義ですし
長所、短所を知ることが、より良い方法をより的確に選択できる第一歩になります。
がん免疫細胞療法は次のような種類のがんに試みられています。
胃がん 肝臓がん 肺がん 大腸がん 食道がん 腎臓がん 尿管がん脳腫瘍
乳がん 卵巣がん 子宮頸がん子宮体がん膀胱がん 膵臓がん 胆管がん
胆嚢がん甲状腺がん メラノーマ(悪性黒色腫)前立腺がん 口腔がん 骨肉腫など。
■がん免疫細胞療法の種類
がん免疫細胞療法には次のような種類があります。
①非特異的癌免疫療法(免疫細胞療法、自己リンパ球移入療法など)
原理的には同じですがリンパ球を増やす方法が異なります。
(1)活性化自己リンパ球移入療法(CAT)
(2)自己癌特異的リンパ球移入療法(TCTL)
(3)人工抗原特異的リンパ球移入療法(PCTL)
②特異的癌免疫療法(樹状細胞療法など)
(1) 自己樹状細胞腫瘍内局注療法(DCI)
(2) 自己癌抽出抗原提示樹状細胞ワクチン療法(TP-DC)自己癌を使う療法
(3) 人工抗原提示樹状細胞ワクチン療法(PP-DC)人工抗原を使う療法
その他、各種がん免疫細胞療法と同時に、
健康食品による免疫療法を併用している医療現場もあります。
1,健康食品による免疫療法 (免疫系の活性化を目的とする)
現在、あまりにも多くの製品が存在する為、
より良いものを選ぶためには膨大な知識が必要です。
トランスファーファクター、ベータグルカン(アガリクスなど)、キノコ菌糸体 LEM
メシマコブ、ハナビラダケ、シイタケ、マイタケ、冬虫夏草、フコイダンなどの海草類
免疫ミルクプロポリスアラビノキシラン 水溶性キチンキトサン星火霊芝宝など
2,免疫賦活剤による免疫療法
レンチナン、クレスチン、 ピシパニール、シゾフィラン、
BCG、移入リンパ球療法、BRP など
3,自律神経免疫療法(刺絡療法)
爪の生えぎわなどに、注射針、レーザー針、電子針で刺激し、
自立神経の働きを調整する治療。
4、漢方薬、パプラールなど
■がん免疫細胞療法の長所
がん免疫細胞療法とは人間のもつ自然治癒力(免疫力)を
強化するという療法ですから身体自身には優しく副作用はないし、
あったとしてもごくわずかでしかも一時的なだけです。
がん免疫細胞療法によって免疫力が上がると体温も上がってくることがあります。
まれに、48時間以内に40度以下の発熱がありますが、
一時的なもので大丈夫です。
一般の温熱療法によって単純に物理的に熱を加えて体温を上げるよりは
よほど良いはずです。
■がん免疫細胞療法の短所
がん免疫細胞療法の治療効果は、
まだ医学的評価を得られるほどの効果はないため
研究段階の医療であり、そしてそのために保険適用にはなっていません。
がん免疫細胞療法の治療効果が低い原因の一つは
残念ながら、三大療法により体が痛めつけられ、
重症化してから選択されるためです。
がん免疫細胞療法を早期のころから始めたのなら、
もっと高い治療効果が出ているのでしょう。
がん免疫細胞療法の費用は自費であるため、たいへん高価格になっています。
費用は病院によって差はありますが、
3ヶ月間で125万から210万円が目安です。
1ヶ月単位でみると、40万から70万円になります。
その後は同額か、または回数を半分にして金額を半分としている
クリニックが多いようです。
それにしても、もっと治療効果がよくなる方法は無いものだろうか、
と私は痛切に思います。
■私が勧めたいのは、
現在の体の状態や症状に対しての、考えられるあらゆる角度からの改善策です。
○私は、最初は10日分単位でお勧めしています。
なぜなら、いらっしゃる人のほとんどは、かなり重症になってからの人だからです。
こうなると時間的余裕がないために、短期間で改善できる方法でないと困るのです。
そのため最初は、多段階で集中的に、できれば10日単位で
(遅くても一ヶ月以内には)的確に改善していきたい。
改善の度合いは、身体の症状と血液検査で見ていきます。
(もちろん10日では改善の見られない人もいますが...)
副作用については安心なのですが、この場合、費用はどうしても高くなります。
○費用は最初の3ヶ月間は
特にアルブミンの低下がギリギリの状態のときや
炎症状態がひどいときは高価格になってしまいます。
3ヶ月または半年後以降は4分の1から2分の1くらいです。
○病の経過や血液検査、そして現在の体の状態、症状などを
出来るだけ詳しくお知らせください。
現時点の御本人の状態に応じて、出来るだけ的確に、
一つずつ改善していきたいのです。
一度は御本人、又は代理の人が来て下さい。当店は予約制です。
○欠点としては、
ご自分でトイレに行けない、食事を摂れない状態にまでなっている人では難しく、
そして最善を尽くしても、どうしても(上記の状態を含め)末期状態の人が
多いため完全治癒が決して簡単ではないということです。
それでも私は、「絶対に良くなるんだ」というご本人の強い気力が
あればおすすめします。出来ることはたくさんあるからです。
少しずつでも生活の質の向上と延命を、そしてできれば治癒の可能性を追求したい。
○やはり生活療法は欠かせません。
(治療のためだけではなく再発予防のためにも)
食事の見直しだけでなく呼吸法も重要です。
食事療法は容易ではないため、「絶対に良くなるんだ」
というご本人の強い気力がなければ難しいです。
○心理療法による免疫療法(イメージ療法、サイモントン療法など)。
強いストレスや、孤独感、喪失感などによって免疫力を低下させないことが大切です。
病気に対して精神的に前向きに生活する「生きがい療法」や「音楽療法」、
またリラックスや笑いを取り入れた手法もあります。
私は日常の生活の中でできるイメージ療法をおすすめしています。
詳しくはお問合せフォームからご質問下さい。