原発性胆汁性肝硬変            誠芳園の漢方の特長 ←クリック

2013年に、欧米では「原発性胆汁性肝硬変」を改名して「原発性胆汁性胆管炎」とした。
日本では現在も「原発性胆汁性肝硬変」とされているが、最近少しずつ
「原発性胆汁性胆管炎」とする病院が増えてきている。
そもそも、患者さんのほとんどが、いきなり「原発性胆汁性肝硬変」と診断されて、
聞いたこともない病名に驚く上に、多くはその時点で、まだまだ肝硬変でもないのに
「肝硬変」という名前が付くため、過剰な不安を与え過ぎていた。
欧米での改名は正しいし、良いことだと思う。
ちなみに、原発性胆汁性胆管炎は、英語ではPrimary Biliary Cholangitis、
原発性胆汁性肝硬変は、英語ではPrimary Biliary Cirrhosis、なので
略称は、頭文字を取っていずれも同じ「PBC」ということになります。


原発性胆汁性肝硬変について、まず知っておいて欲しい事があります。

それは、原発性胆汁性肝硬変と診断されても、初期には
まだ肝硬変になっていない時期が非常に長い、ということです。

肝硬変になっているか、いないかは、血液検査でおよそはわかります。
アルブミン、血小板、コレステロール、TTTやZTT,CHE等が大切です。

まだ肝硬変になっていない時期には完治の可能性があります。
抗ミトコンドリア抗体を正常値にもっていって
ALP、γGTPを良くすれば完治の可能性が生まれます。

漢方で抗ミトコンドリア抗体も正常になることはよくありますが
残念ながら西洋医学では
抗ミトコンドリア抗体を正常値にする方法がないですね。
抗ミトコンドリア抗体が正常値にならない場合でも、
肝硬変にならないようにもっていけるでしょう。

肝硬変になっている場合には天寿を全うすることを考えます。


以下原発性胆汁性肝硬変の原因、症状、治療について述べます。

原発性胆汁性肝硬変
原発性胆汁性肝硬変は
中年女性に多く(男女比1:9)、90%は40~60歳です。

最近、人間ドックなど健康診断で、
症状のない無症候性の原発性胆汁性肝硬変の存在が指摘され、
その頻度が増加しています。

原発性胆汁性肝硬変の原因
原発性胆汁性肝硬変は自己免疫性疾患です。
詳しくはコチラ自己免疫疾患をご覧ください。

肝臓の中の細い胆管が慢性の炎症によって壊されるため、
流れにくくなった胆汁が肝臓内にたまります。

障害は肝内胆管の中等大の胆管から始まり、
二次的に小さな胆管が破壊され続け、線維増殖を経て数年かけて
原発性胆汁性肝硬変に至ります。


原発性胆汁性肝硬変の症状
原発性胆汁性肝硬変の症状は、
皮膚のかゆみがもっとも多くやがて黄疸がでてきます。

のちに肝臓腫大、門脈圧亢進症状、
腹水、肝性脳症、食道静脈瘤などが加わります。


合併症として種々の自己免疫性疾患
(関節リウマチ、皮膚筋炎、慢性甲状腺炎、シェーグレン症候群など)
をしばしば伴います。
これらの症候性原発性胆汁性肝硬変と
症状のない無症候性原発性胆汁性肝硬変とに分類されます。

同じ原発性胆汁性肝硬変という病名でも、
その進行度や重症度によって症状は大きく異なります。


原発性胆汁性肝硬変の血液生化学検査
血清ALP・γGTP、血清ビリルビン上昇のほか、、
総コレステロール、中性脂肪などの著しい増加が特徴的です。

原発性胆汁性肝硬変の免疫学的検査
抗ミトコンドリア抗体(AMA)は83~98%に強陽性(40倍以上)となる。
ただし慢性活動性肝炎や肝硬変でも約25%に陽性となりますが、その程度は軽い。
抗平滑筋抗体(ASMA)は30~50%に陽性、
抗核抗体(ANA)は28~46%に陽性、などが報告されています。
IgMの増加が著しい。

原発性胆汁性肝硬変の治療
まだ肝硬変になっていない人には、私は、完治を目標にしています。
漢方で抗ミトコンドリア抗体も正常になる可能性があるからです。
抗ミトコンドリア抗体も正常にならない場合にも
肝硬変にならないようにもっていける。

西洋医学では、残念ながら治す方法が無いので
悪化することを少しでも遅らせることを主としています。

肝硬変に至った場合には、
他の原因による肝硬変と同じような治療をします。


主に肝不全の予防、治療
がん化予防
腹水予防
胃や食道静脈瘤破裂による出血予防
肝性脳症の予防など

また、原発性胆汁性肝硬変は自己免疫疾患ですから、
自己免疫疾患の治療、すなわち、免疫の改善を目標とします。

私は、漢方薬はエキス剤ではなく煎じ薬をおすすめしています。
煎じ薬は、
ラーメンをつくる手鍋などにコップ3杯の水を入れ
ティーパック(煎じ薬1日分)を入れ
沸騰10分で出来上がりです。簡単ですよ。
1日分を2回か3回に分けて飲みます。

また、免疫を良くする錠剤の併用をおすすめしますが、
現時点で明らかに肝硬変になっている場合はミネラルの併用もおすすめしています。

まずは2~3ヶ月飲んでみて、血液検査や体調の変化をみてはいかがですか。


漢方薬は病院の薬と併用しても大丈夫です。
良くなってきてから、ほとんどの場合、医師が病院の薬を減らしてくれます。

詳しくはお問合せフォームからご質問下さい。


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