ヒザ・腰の痛み

ヒザ・腰の痛みの原因、治療、漢方治療について述べます。

ヒザ・腰の痛み(変形性関節症)の原因は?
変形性関節症には一次性変形性関節症と二次性変形性関節症があります。
①一時性変形性関節症
筋肉の衰えや肥満、無理な動作、老化など
多くの要因が絡んで負担になり、発症します。
このように原因がはっきりしないものを一次性変形性関節症といいます。
②二次性変形性関節症
けがや病気など原因がはっきりしているものを二次性変形性関節症といいます 。

体重がかかり酷使される腰、膝関節、股関節や指関節などが障害を受けやすいため、
ふとった人の膝や股関節、力士の膝や腰椎、ピアニストやタイピストの指、
テニスやゴルフ、野球選手の肘などがかかりやすいわけです。
また長時間の悪い姿勢も原因になります。

異なる角度から見た原因、もしくは悪化の要因としては、
炎症、冷え、血流、老化などがあります。
私はこの点を改善することが最も大切だと考えています。

ヒザ・腰の痛みの西洋医学治療は?
関節の磨耗、老化などが原因ですので、残念ながら現在のところ、
関節を若返らせるような根本的な治療法はありません。

現在の治療は、痛みをやわらげ、残された関節の機能の低下を防ぎ、
これ以上進行させないことが目的です。

したがって、関節にかかる負担をできるだけ少なくすることは、
予防と治療にとって大切です。太りすぎも関節に大きな負担となります。

運動療法は関節周囲の筋力をつけて関節にかかる負担を軽くし、
また関節が固まるのを防ぐためにも、適切に根気よくつづけることが大切です。

温熱療法は血流をよくし、筋肉の緊張をとり関節の痛みをやわらげます。
入浴中には、関節を十分動かすように心がけます。
杖、装具の使用も関節への負担を軽くします。

痛みには副腎皮質ステロイド薬の関節内注射に効果がありますが、
頻回にくり返すと、急速に変形が進行する副作用があります。
注射は1週に1回、4~5回が限度です。

鎮痛消炎薬の内服、坐薬も、痛みの軽減に使用されます。
このような治療を行なっても、痛みが強くなり変形が進むようになりえます。

ヒザ・腰の痛みの漢方薬治療は?
急性炎症に対しては西洋医学治療が強力ですが、
冷え、血流、老化に対しては漢方の方が有効です。
例えば、ギックリ腰などは効果が早いですが、老化が原因の場合は、
筋骨を強くしていくため、効果が早くみえたとしても長期の服用が必要になります。

ヒザ・腰の痛みの漢方薬治療としては
関節に発赤や熱感の有無
関節の水腫の有無
急性のものか慢性化して難治性のものか
寒証型・熱証型など
そして、冷えや血流、老化が関係しているかによって類別します。
さらに個人個人の体質を考慮して漢方を合わせるようにしています。

◇十全大補湯
◇大防風湯
◇防已黄耆湯
◇越婢加朮湯
◇桂枝茯苓丸
◇大黄牡丹皮湯
◇芎帰調血飲第一加減
◇疎経活血湯
◇独活寄生湯
◇五積散
ほとんどの場合、これらの処方を2つか3つを組み合わせることが多いですが、
処方が1種類の場合でも金額は同じにしています。1日分650円になります。

詳しくはお問合せフォームからご質問下さい。
                         このページのトップへ

Copyright (C) 2004 Seihouen All Rights Reserved.