糖尿病

糖尿病の合併症は治療をしている人も含めて、
毎年、失明する人は3千人、人工透析を始める人は1万5千人、
足を切断する人は7千人もいるとされています。
そのため、今までのカロリー制限と炭水化物40%も摂取するという食事を
考えなおす方が良いと指導する大学系病院の専門医がようやく少しずつ増えてきています。
血糖値を上げるのは糖質(炭水化物を含む)だけですから、
従来のカロリー制限食ではなく、糖質制限をおすすめします。

〇糖尿病とは
 糖尿病は、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなりすぎる病気です。
 膵臓から出るインスリンの分泌量が減ったり、働きが低下したりすると、
 ブドウ糖はうまく利用できない結果、血糖値が高くなり過ぎて糖尿病が起こります。
 
 血糖値を何年間も高いままで放置すると、血管が傷つき、脳梗塞や心筋梗塞
 そして失明、腎臓の機能低下、腎不全、足の切断などの慢性合併症になります。
 また、著しく高い血糖は昏睡(意識障害)などをおこすことがあります。

〇糖尿病の種類
<1型糖尿病>
 1型糖尿病は、感染症や免疫異常などにより膵臓からインスリンがほとんど出なくなり
 血糖値が高くなります。注射でインスリンを補う治療が必須となります。
<2型糖尿病>
 2型糖尿病は、肥満や生活習慣によりインスリンが効きにくくなったり(インスリン抵抗性)
 インスリンが出にくくなったり、することで血糖値が高くなります。
 2型糖尿病として治療していても、血糖コントロール不良の人は
抗GAD抗体をチェックして陽性の場合は1型糖尿病の可能性がでます。
<妊娠糖尿病>
 妊娠中にわかる妊娠糖尿病は、まだ糖尿病にはなっていない血糖の上昇をいいます。
 赤ちゃんの栄養となる糖は、多すぎても少なすぎても成長に影響を及ぼすことがあるため
 お腹の赤ちゃんに十分な栄養を与えながら、細やかな血糖管理をすることが大切です。
 
〇合併症
 過剰に増えたブドウ糖が全身の血管を傷つけるために、合併症が起こります。
 合併症の中でも、生命に関わる脳梗塞や心筋梗塞だけではなく
 細い血管が集中している目、腎臓、神経も高血糖によるダメージを受けやすいのです。
 <糖尿病性網膜症>
  血糖値の高い状態が続くと、眼球の奥にある網膜の血管が障害されて出血したり、
  場合によっては網膜が剥がれる「網膜剥離」が引き起こされます。
  特に、網膜の中央にある「黄斑」と呼ばれる部分に網膜剥離が起きると
  視力低下を自覚しないままいきなり失明する人(毎年3千人)もいます。
 
 <糖尿病性腎症>
  腎臓は、血液中の老廃物や、余分な水分や塩分をろ過して尿中に出します。
  ろ過をする細い血管が集まる糸球体が高血糖により壊されるのが、糖尿病腎症です。
  腎障害が進行すると、週3回3~4時間の血液透析(毎年1万5千人)が必要になります。
  
 <糖尿病性神経障害>
  末梢神経が障害されると、足のしびれや痛み、感覚の麻痺などが起こります。
  足の感覚が鈍り足に小さなケガなども気づきにくくなります。
  また、高血糖による動脈硬化で足の血行も悪化し、免疫低下のため感染症も起こりやすく
  これらが重なり、傷がどんどん悪化し足を切断する(毎年7千人)こともあります。
  自律神経の障害による胃もたれ、便秘、排尿障害、勃起障害もあります。

〇糖尿病の検査
 早期発見のために必要なのが、「空腹時血糖値」、空腹かどうかを問わない「随時血糖値」、
 過去1~2か月間の血糖値の平均的な状態をみる「ヘモグロビンA1c」を調べます。
 「経口ブドウ糖負荷試験」は、ブドウ糖を飲み、2時間後の血糖値を調べる検査です。
 空腹時血糖値が正常域の値でも食後の高血糖の診断にも役立ちます。

〇糖尿病の診断(参考)
 ・空腹時血糖値が126 ㎎/dL以上。110以上は糖尿病予備軍、と考えておきたい。
 ・75g経口ブドウ糖負荷試験で2時間後の血糖値が200 以上、1時間後180以上も注意です。
 ・ヘモグロビンA1cが6.5%以上。5.6以上は糖尿病予備軍、と考えておきたい。
 ・随時血糖値が200 mg/dL以上で、症状がある場合
 なお、診断の際は2回以上の検査結果で確認することが一般的です。
 ・抗GAD抗体陽性では1型糖尿病。
 ・また食後血糖(1時間後や2時間後)を見ることも早期発見に役立ちます。 

〇糖尿病の治療法
 ・治療方法は食事療法、運動療法、薬物療法になります。
 ・食事療法→糖質制限をおすすめしています。肝硬変や腎臓病があると適応ではありません。
 ・薬物療法→漢方療法、西洋薬、合併症対策に田七サポニン粒をすすめています。
       亜鉛、セレン、紅景天配合のエキス粒も入荷しました。
 ・運動療法
  運動して筋肉を動かすと、血糖値が下がります。
  また、運動を長期間続けているとインスリンの働きが改善されます。
  手軽にできる有酸素運動は「歩く」ことです。
  1日に20~60分間ほど、少なくとも週に3~5日は歩くようにしましょう。
  ただし、糖尿病網膜症で網膜出血がある人、労作性狭心症、
  薬を使っても血糖値が下がっていない人は運動が勧められません。

 上記の合併症が生じた場合に早期発見することも大切です。
 定期的に尿検査や血液検査を受ける、1年に1回以上眼科を受診する、
 尿の回数が増える、喉が渇く、水をよく飲む、体重が減る、疲れやすくなる、
 手足のしびれや視力の低下、足のむくみなどに注意することも大切です。

 糖尿病の合併症は、すべて血管と血液の悪化から生まれます。
 血液をきれいにし、血管を内側から修復し、出血時には止血作用のある田七サポニン粒
 を漢方と併用することをおすすめしています。
 また、ゆるやかでも良いので糖質制限もおすすめしています。
 良い状態で安定してくれば田七サポニン粒の最小量だけを続けていきます。


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